こんにちは、アラフォーエステティシャンで美容家の永松 麻美です。
今日は、スキンケアその前に!って話です。
サロンのお客様だったり、スキンケア教室などお客様と話していて「もったいないな〜」と感じることがあります。
それは自分のやっているケアが実は「よくわかっていない」こと。
狙ってやってつもりでも、ちょっとチグハグで狙いとずれていたり、そもそもなんとなくで化粧品やケア方法を選んでいる人も少なくありません。
毎日朝晩、何かしら「スキンケア」をする私たち女性。いや、最近は男性も。
「これを意識すればお肌はもっと健康に美しくなる」
「これを意識して化粧品選びをすればもっと今のベストアイテムに近づける」
そんな簡単なコツをお伝えします。
Contents
スキンケア、その前に。それは何の目的?

あなたは自分のやっているスキンケアが「何のため」かを意識していますか?
なぜ、その化粧品を選んだの?
なぜ、そのケア方法をやっているの?
なんとなく習慣で、なんとなくこうやるもの、など明確な理由がないことやハッキリ答えられないものもあるのではないでしょうか。
例えば、友人に勧められて。
例えば、好きな美容家さんや女優さんが広告していて。
例えば、パッケージが可愛くて。
例えば、たまたま人からもらって。
それ自体が悪いとは思いませんが、ケア方法や化粧品選びをする前に「自分の肌」をちゃんと見てあげてますか?ってこと。
あなたの肌を、健康で美しくするためのスキンケア。
だからこそ、最初に考えるべきは何の化粧品がいいとか、何の成分がいいとか、どんなケア方法でもなく、まず「自分の肌、今どう?」なんです。
今のあなたの肌は、どんな状態ですか?
肌質は?肌のコンディションは?
何が足りない?どうなればもっと輝く?
それを知って初めて自分にぴったりのスキンケアに出会えると考えています。
私はプロのエステティシャンなので、お客様のお肌をケアするときに「肌分析」の時間を大切にしていきます。
1人として同じ肌の人はいないから、生まれ持った肌質、今現在の肌状態を細かにチェックして、今一番必要なケアをオーダーメイドにやっていく。
そうするとお肌はちゃんと答えてくれます。
守りと攻めを意識するだけでスキンケアの効果はぐっと上がる

とは言え、わざわざ肌の勉強を自分でしたりはそれが仕事、って人以外には難しいですよね。
オススメは自分の肌を毎日じっくり観察すること。
昨日と比べてどうか、一年前と比べてどうか。
そしてどうなったらもっと理想の肌に近づけるかと、向き合う時間を持つことが大切です。
・・・だけどもちろん、「いや、そんな時間持てない」という人も多いですよね。
そんな人に抑えて欲しいこと。
それが今の自分の肌に必要なのは「守り」か「攻めか」ということです。
それさえわかれば、スキンケア製品や方法を大きく外すことはありません。
今回の記事ではそれだけ、覚えて帰って、今日の夜のケアから意識してみてください。
守りのケアとは?

守りのケアが必要なとき、それはお肌が弱っているとき。
例えば、赤み、かゆみ、ひりつき、化粧品などがしみる、敏感な状態のとき、長期間乾燥が続いたり、粉が吹いたり、赤い炎症ニキビがあるとき。
そんな状態に起こりやすいのは、日焼け後、花粉の時期、体調を壊したとき、季節の変わり目、生理前など。
そんな時は守りのケアが鉄則です。
マッサージやスクラブ、ピーリングなど肌の負担になることは避けて、スチーマー、美顔器、栄養たっぷりのホワイトニングやアンチエイジングの化粧品などは一旦お休みを。
赤み、かゆみ、炎症ニキビなどがあるときは、抗炎症作用や鎮静作用のある成分が入った化粧品を。ニキビは段階によって必要なケア方法が異なりますが、炎症ニキビは基本的には、敏感肌と同じと考えてください。(ニキビについては詳しくはまた書きますね。)
極度の乾燥、ひりつき、粉が吹いている、などの時はとにかく保護が大事なので白色ワセリンや精製されたホホバオイルなど栄養の少ない保湿剤で保護が一番。
水ものほど滲みやすいので、化粧水が滲みるならお休みしましょう。
水をしっかり飲んで、胃腸が弱いひとは消化に良いものを食べ、早く寝る。
肌は寝てるときに再生されるので、睡眠は重要です。
またメイクもできればしない、するなら負担の軽いものを。
「守り」のケアの時は、刺激が全て悪影響になるので新しい化粧品を試したり、肌荒れをよくしたくて色々やりたくなる気持ちはぐっと抑えて、保湿・保護だけしてあとは自分の自己治癒力を信じて待ちましょう。
攻めのケアとは?

お肌に大きなトラブルや不調がないとき。
むしろ調子がまあまあ良いときは「攻め」どきです。
タイミングとしては、乾燥肌なら夏場、脂性肌なら冬、生理後などのことが多いです。
体調、体力、ストレスが少なく質の良い睡眠がとれているとき、生活が充実しているときは肌の調子が上がりやすいです。
高濃度ビタミンC、レチノール、美顔器、本に載ってたリフトアップのためのマッサージ、スチームあてながら丁寧なクレンジング、角質ケア、楽しみにしていたシートマスク・・・
積極性の高いケアで悩みに対して「攻め」て若返りを図りましょう。
ただし、攻めるときに意識して欲しいのは「攻め」のアイテムや方法はあまりたくさん組み合わせないこと。
例えば、スチームでクレンジグを時間かけてして、半身浴もして、角質ケアもして、マッサージもして・・・・などだと摩擦が多く皮膚温が上がりやすい。
負担が大きすぎると、赤みやひりつきなどに繋がることもあります。
肌や筋肉の知識が豊富な人は別ですが、基本的には新しいアイテムの導入や、新しいマッサージなどのケア方法は一個まで。
あれもやって、これもやってではお肌が疲れてしまいますし、もし肌荒れなどが起きた時に「これが原因かも」という考察がしにくいから。
美容好きな人、美意識が高い人ほどオーバートリートメントによる肌荒れに悩むことが多いので、ときに引き算も必要です。
ケアは基本シンプル。攻めの時はそれに「コレ」というとっておきを一点投入する感覚で。
組み合わせる場合は下記を目安にしてみてください。
もちろん使うメーカーやアイテムの相性、マッサージに関しては強さや種類、程度にもよるのであくまで参考に。
・効果が上がりやすい相性のいいケア・・・角質ケア(ピーリング)+積極性の高い美容液やパック、クレンジングや酵素洗顔+スチーマー
・オーバートリートメントになりやすい相性の悪いケア・・・角質ケア(ピーリング)+レチノール、角質ケア(ピーリング)+マッサージ、スチーマー+マッサージ(肌質や時間による)
「迷ったら守りのケア」が鉄則な理由

お肌の悩みってひとつじゃなくて、いくつか複合的にあることが多いですよね。
とくにアラサー以降は少しづつ・・・例えば、シミ、シワ、たるみといった肌老化がやってきます。
年齢とともに、気になる場所が増えたり、深刻化するほどに積極性の高いケアがしたくなる。
だけれど、積極性の高いケアほど、お肌が元気なときしかできないもの。
肌に極度の乾燥、敏感な症状(ひりつき、赤み、赤みなど)があるときは、迷わずに「守りのケア」を。
赤みよりシワが気になる、かゆみよりシミが気になる、毛穴が気になる、たるみの方が気になる、だからそこに向けてケアしたい!
というその気持ちはわかります。
だけど、肌の健康が損なわれているときに積極性の高いケアは、命取り。
さらなる肌トラブルや肌老化を呼び起こします。
私のサロンではお客様が「たるみケアをやりたい」といっても肌の健康が損なわれている場合お断りします。まずは健康にしましょう、と。それが実は、遠回りなようで一番の近道なんです。
例えば・・・・
風邪引いて胃腸の調子も悪い、食欲がないときに「でもビキニの似合うお腹になりたいからタンパク質摂らなきゃ」ってステーキ食べますか?
って話です。
食べる元気もなければ、無理に食べても消化・吸収できなければ栄養にならないどころか、さらに具合悪くなります。
お肌も一緒。
健康だからステーキ500g食べれるんです。
風邪のときはおとなしくお粥を食べましょう。
お肌も健康なときな積極性の高いケアやマッサージや美顔器、美容成分が高濃度の美容液もいいでしょう。
でもお肌の健康が損なわれているときは、お粥、じゃなくて栄養のすくないお肌の保湿&保護だけで。
あとは自己治癒力を信じて、はやめに寝ましょう。
自分の肌のことをもっと知ること

まずは今日のスキンケアは「守り」なのか「攻め」なのか。
それさえ判断できれば、大きな失敗は少ないはず。
コーディネートと一緒ですよね、今日は仕事だからスーツでいく、今日は休みだからカジュアルコーデ。
スーツの日にスニーカー履いたり真っ赤な口紅したり、チグハグだと違和感。笑
お肌の場合は、シチュエーションや気分ではなく肌のコンディションで決めること。
今日は攻めの気分、とかはNGですよ!笑
気分じゃなくお肌の声をちゃんと聞くこと。
お肌からのサインに気づいてあげてください。
スキンケア用品も、別に何十種類も持ってる必要なくてお肌が安定して敏感になることがほとんど人は「いつもの」アイテムに悩みにフォーカスした攻めアイテムをひとつだけ足せばいい。
守りと攻めの時期両方繰り返すな〜という人は、それぞれのスタメンがあれば事足ります。
大事なのは自分の肌からのサインに気がつくこと、それに答えてあげること。
ときに皮膚は強烈なサインを出すこともある。
大きなニキビやアトピーなど、強烈なサインがでたときに肌を攻めないであげてください。
そのサインには重要な役割があります。
「何かが間違ってるよ」「負担になってるよ」という身体からのサイン。
食なのか、生活なのか、睡眠なのか、ストレスなのか。
身体で出しきれない毒素を肌から排泄することもある。これは肌の機能だから「なんでこんな肌に」と思う前に自分を振り返りましょう。
身体や心に無理させていないかを。
また化粧品を選ぶ時には、広告宣伝やPR、口コミに翻弄されるのも悪くはないですが、立ち止まって「私の肌、今どう?」「私の今の肌に、それ本当に必要?」と問いかけるクセをつけてください。
自分史上最高の肌は何歳からでも育てられる
赤ちゃんのようなプリプリ肌にはなれなくても、まっさらなシミひとつない肌にはなれなくても。
健康で美しい肌になることはできます。
4歳でアトピー、11歳からはアトピー+重症ニキビと肌荒れ歴の長い私が言うから間違いありません。
私は10代の頃よりも、20代の頃よりも、今の肌の方が好きです。
健康な肌です。
もちろん肌荒れしないわけではないですが、そんなときは「守り」のケアで。
年齢を重ねても、人のお肌は生きてる限り代謝します。
常に生まれ変わり続けているのは、紛れもない事実。
大丈夫、もっと綺麗になれるって信じて自分のお肌に「がんばってるね」「綺麗だよ」って語りかけるようにケアしてみてください。
一緒に健康美肌を育てて生きましょう。
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