こんにちは、アラフォーエステティシャンで美容家の永松 麻美です。
先日、私がいつも執筆をさせていただいている「日本すっぴん協会」さん主催のインスタライブのゲストに呼んでいただきました。
事前に「永松さんに聞きたい肌悩み」を募集してもらったところ「毛穴の黒ずみ」「ニキビが繰り返す」「ニキビあと」などの回答が非常に多かったので、それらを順次記事で解説していきますね。
ということで今回は「ニキビあと」について。
Contents
ニキビあとには種類がある!?それぞれの特徴と対策

ニキビあとには大きく分けて二種類あります。
水疱瘡のあとのように、皮膚が凹んでしまういわゆるクレーターのような状態のニキビ痕。
そして赤いシミが残ってしまうニキビ跡。
面倒なので「ニキビあと」と表現してますが、凹凸が痕で、シミは跡の漢字が正しいようです。
この2つのニキビあと、実は皮膚内部で起こっている現象が全く違うため改善方法も異なります。
「あと」ができないようにニキビ改善が一番ですが、できてしまった場合はケアの参考にぜひご一読ください。
長年ニキビで悩んでニキビあとについても自分で実験、サロンでお客様へのトリートメントをしてきた経験も交えてお伝えします。
ニキビあとの凹凸・クレーターについて
・ニキビあとの凹凸ってどういう状態なの?
まずはやっかいな凹凸について。
これはまさに水疱瘡のあとと同じで、実は皮膚の奥からえぐれてしまっている状態です。
大きな炎症ニキビのあとや、引っ掻いたりつぶしたりしたあとにできるものです。

↑この画像は皮膚の断面図なんですが、小さいニキビは主に表皮の部分につまりや炎症ができますが大きなニキビになると炎症は真皮にまで影響します。
皮膚表面だけでなく、肌内部でも大きな炎症が起きているニキビが潰れると真皮の組織にもダメージが。
ニキビが潰れて血が出るのは毛細血管が破けてる状態。
皮膚からしたら、大怪我した状態です!!!
よくお肌は生まれ変わるよ、ターンオーバーするよといいますがそれは表皮でのこと。
そのさらに奥の真皮層へのダメージは、なかなか修復が難しいと言われています。
なかなかやっかいな状態なんです。
・対策・治す方法は?
でも諦めないでください!
全くの元どおりになるかは、個人差がありますが目立ちにくくするケア方法は存在します。
何もしなければずっと残ってします凹凸ニキビ痕ですが、良い状態にする手立てはあるんです。
ただし前提として一般のお化粧品が届くのは角質層といってお肌の一番上の層。
しかし凹凸の原因があるのは真皮層。
残念ですが、自宅での積極的な改善は難しいことを知っていてください。
結論から言うと凹凸ニキビあとにはクリニックやエステサロンがオススメです。
上記の理由で自宅ケアは難しいので、クリニックで専門のレーザーや、エステサロンで特定の機械などを使用してケアするのが一番変化が出ます。
もちろん、まったくの元どおりになるとは多ませんが少なくとも肌にハリが出て凹凸の影が薄くなったり凹凸感が軽減してメイクすれば目立たないなど、改善は見込めます。
私のサロンでは、エレクトロポレーションという電気の力で肌の奥に美容成分を浸透させる特殊な機械を使用します。
よくあるイオン導入よりも深く入ると言われています。
機械を使って「肌細胞増殖因子」というもともと医療現場で開発された細胞を活性化する成分を入れ込むという方法を採用しています。
私自身、長年ニキビ、ニキビあとで悩んできて完全に滑らかではありませんが、ピーリングと併用して当初の凹凸と比べれば見違えるほど改善しました。
クリニックの治療に関しては、場所によって強みが違いますがやはりピピーリングやレーザーなどの方法で凹凸を治療していくところが多いようです。
ニキビ痕の凹凸に関しては自分にあった方法、通いやすさ、信頼できるプロを見つけるのが一番です。
また自宅ケアは難しい、と言いましたが凹凸の悪化を防ぐためには紫外線対策をする、摩擦や刺激を避けることは非常に重要です。
また強いて言うなら自宅でできることとして、真皮層の厚みがありハリ弾力があると目立ちにくく見えるので、ハリ弾力を出す美容液の使用や、コラーゲンドリンクを飲んだり、コラーゲンを増やすいタンパク質やビタミンCを摂取することはやったほうがいいと思います。
即効性などはないかもしれませんが、健康な皮膚をつくるため、アンチエイジングにもなるのでやって損はないです。
ニキビあとのシミ・色素沈着について
ニキビあとのシミについて、難しい言葉でいうと「炎症後色素沈着」と言います。
炎症が起こると皮膚の中では、メラニンちゃんが働くので炎症とメラニンは常にセットで考えます。
・ニキビあとがシミになる、その状態

ニキビの炎症の後に残る茶褐色のシミ。
基本的には、一過性のものなので若い方ならケアしなくても気づけば治ってたりもします。
しかし肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が遅い大人や、ニキビが慢性化していた場合、また摩擦や紫外線などの外部要因が加わった場合などに「なかなか消えない」「治らない」ことも。
ただし凹凸ニキビあとと違い、基本的には皮膚の表皮といって浅い部分のトラブルです。
できて日が浅いニキビあとのシミであれば、ホームケアでも改善可能なのでしっかりケアしましょう。
・改善に有効な方法は?
まず自宅でできるケアとしては、ピーリングや角質ケアなど肌の生まれ変わりのサポート。
敏感肌や、アレルギー症状などトラブルがある人は別ですが、肌が健康な人はこれは必ず行ってください。
ポイントは物理的な刺激のない製品を選ぶこと。
物理的刺激のあるスクラブやポロポロでてくるピーリングなどだと、摩擦の刺激で色素沈着が悪化する可能性も。
必ず乳酸、AHA、フルーツ酸、酵素など化学的成分でターンオーバーをサポートするものを選びましょう。
洗顔タイプや美容液タイプなど色々あるので、お気に入りを見つけてくださいね。
そしてもうひとつ大事なのが、ビタミンC、レチノール、ハイドロキノンなどの美白効果のある美容液の使用です。
私のサロンではお客様にサロン専売品の特別な超安定型のビタミンC美容液をオススメしていますが、こちらのクリニックの美容液も非常におすすめです。
ビタミンの第一人者と言われる先生のクリニックのオリジナル製品です。
ニキビあとだけでなく、毛穴の黒ずみや引き締めも実感できます。
自宅でケアしてもなかなか効果を実感できない場合はやはりサロンやクリニックでピーリングなどのケアもオススメです。
凹凸と違い、ニキビあとの色素沈着は基本的には表皮のトラブルなので肌代謝をあげてメラニンを排出できれば改善が見込めます。
ただし、自分でも悪化を防ぐために「紫外線対策」「摩擦や物理的な刺激を最小限に」は意識しましょうね。
まとめ

↑これ私です。
私自身も長年悩まされたニキビあと。
今も気になりますが、それでも以前よりもかなり改善していますがまだまだどこまで改善できるのか、自分の肌で挑戦中です。
凹凸あとは年齢とともに真皮のコラーゲンなどが減り、ハリ弾力がなくなると目立ちやすくなることも考えられるのでアンチエイジングも一緒に考えていこうと思っています。
サロンのお客様でもニキビあとで悩む方も多いですが、お肌ってケアすればやはりちゃんと応えてくれます。
一緒に健康で綺麗なお肌を目指していきましょう!
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